各地域からの報告

<九州福祉心理士会会長 野口幸弘>

九州福祉心理士会の立ち上げをしました。
もともと九州地区は、大学と福祉現場の協働による様々な研究会や協議会が活発な地域です。そのような状況下で、福祉心理学会においても九州で活動をしていくための福祉心理士会の立ち上げようとする機運が出てきました。 こうした流れの中で、十島雍蔵先生のご指導の下2014年6月西南学院大学において、大迫秀樹先生、大西良先生、占部尊士先生、稲谷ふみえ先生、野口が集まり九州福祉心理士会の規約等の確認をしながら福祉心理士会を立ち上げました。この会の発足によって、九州地区の福祉関連の大学、機関、福祉現場に関わる人たちのネットワークができていけるように着実に進めていきたいと考えています。

(野口幸弘:九州福祉心理士会 九州支部会長、西南学院大学)

<北海道地区:後藤 守>

北海道地区を担当している後藤と申します。この広大な北海道の地にどのような福祉心理士の活躍できる世界を定着させることができるか全く白紙です。しかし、この機会だからこそ、北海道地区の皆さんと協力して、ドラえもんの「どこでもドア」に負けないネットワーク作りをして、平野信喜先生の持論にも負けない「幸せをはぐくむ実践」を展開できる土壌を育てていきたいと思っています。まずは、大学間ネットワーク作りを!現在、「北海道農業大学オホーツクキャンパス・北星学園大学・北海道文教大学トライアングル(仮称)」を組み立て中です。このニューズレターを目にされた方は、ぜひ、どなたでも、私のメールアドレスにご一報いただければ幸いです。

(後藤守:福祉心理士会幹事 北海道文教大学 連絡先/gotom@do-bunkyodai.ac.jp)

<東北地域から:大原天青>

東日本大震災から3年半が経過しました。震災による津波・原発の影響は今なお多くの人々の生活に困難をもたらしています。とくに福島県浪江町、双葉町、大熊町などは全町避難せざるを得ない状況におかれています。会津若松市には大熊町に住民票がある住民のうち1978名(18.2%)が今なお仮設住宅で暮らしています。家族が分断され小中学校の生徒は減少し、これまでのつながりを保てなくなっている状況があります。多くの福祉的問題を抱え、同時に心理・社会的な面でのサポートを必要としています。被災者に対しても福祉心理学が求められています。

(大原天青:福祉心理会幹事 会津大学短期大学)

Posted in No.1(2014年12月30日), ニューズレター