福祉心理士会副会長 請井征力

―科学的な支援・援助を行う「福祉心理士」に期待する―

こんにちは。このたび福祉心理士会の副会長という重責を拝命いたしました請井(うけい)と申します。よろしくお願い致します。福祉心理士資格をえて5年を過ぎようとしています。 私自身、「福祉心理士」の資格を得たことにより、その重要性を痛感し、合わせて自信をもって現在の仕事につけているのは事実です。 福祉の業界に入りまして46年を経過いたしました。現在も発達障害の子どもたちや家族を中心に福祉心理相談・支援・療育を行っております。現状を見ていますと情報にもありますように発達障害等の子どもたちは増加しているように感じています。それゆえ、ますますこの仕事の重要さをひしひしと感じているところです。私の関係する領域においても心理的な問題を担当する人材の必要性が叫ばれています。「援助・支援・療育」という営みは「科学的」でなければならないと思っています。科学的な根拠に基づかない「援助・支援・療育」は、受ける人たちに混乱をもたらすだけです。特に専門家あるいは専門職と呼ばれる人たちは、当然のことながら、科学的な支援・援助をすることが期待されています。そして、そのことによって発達障害の人たちの豊かな生活を築いていく手段が出来るはずです。まさにこのことに鑑みて「福祉心理士会」の役割の重要性を感じています。今後、会の役員として微力でありますが、福祉心理士資格所有者の増加と拡充に協力できればと思っております。 最後に、「日本福祉心理学会」のますますの発展と「福祉心理士会」の充実・発展を祈念します。

請井 征力 先生
現在、社会福祉法人 佑啓会 市原市福祉会館

Posted in No.1(2014年12月30日), ニューズレター