福祉心理士会第1回 全国大会開催

2014年12月6日(土)7日(日)に日本福祉心理学会第12回大会が開催されました。7日には福祉心理士会第1回全国大会が開催され、総会および研究会が開かれました。

研究会では、日本福祉心理学会理事長であります網野武博先生から、「『公認心理師(仮称)』の現状について」というテーマで、歴史的な経緯も含めてお話がありました。実際に公認心理師法案が成立した場合の福祉心理士との関係についても検討していくことについても報告がなされました。

次に、児童養護施設チルドレンホーム心理士であります綱川弘樹氏より、 「福祉現場における心理士の役割」という題で、施設の中で心理士として働いていくうえでの苦悩や工夫、取り組みの変遷についてお話がありました。具体的にはご自身の取り組みを大きく4段階に分けて、それぞれの実体験を踏まえた説明がありました。①生活の中に心理士として溶け込むように努力された時期、②個別の心理療法を中心として治療構造や他職種との役割分担について検討してきた時期、③職員の機能を高めるために、職員の負担の軽減のための取り組み、施設運営についての提案を行った時期、④職員組織の機能を高め、生活と心理の双方からの取り組みを行った時期についてでした。そして、子どものQOLの向上に向けて心理士も含めた施設職員が一体となって取り組んでいく必要性について提言がありました。

Posted in No.1(2014年12月30日), ニューズレター